歯ぎしり・食いしばり

「朝起きると顎がだるい」「歯が少しずつすり減っている気がする」「家族から歯ぎしりをしていると言われた」——こうした症状を放置していると、歯の摩耗・破折・顎関節症・頭痛・肩こりなど、さまざまな問題に発展することがあります

秋葉原の歯医者「中川歯科クリニック」では、視診・触診・デジタル咬合検査による正確な診断のもと、ナイトガード(スプリント)を基本としながら、ボツリヌス治療との組み合わせで効果的な改善を目指しています。

診断・検査の詳細

当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴

マイクロスコープを活用した詳細な口腔内評価

歯ぎしりや食いしばりによる歯への影響は、肉眼では気づきにくいことがあります。

当院ではマイクロスコープを使った拡大視野で歯のクラック(微細なひび)・摩耗パターン・咬耗を精密に確認します。

また骨隆起(顎の骨のこぶ)・舌や頬粘膜の圧痕も視診で確認し、食いしばりの有無と程度を評価します。

歯の摩耗状態はマイクロスコープ下でこそ詳細に把握でき、治療の必要性と適切な方針の判断につながります。

デジタル咬合検査による客観的な評価

iTero Lumina(口腔内スキャナー)を活用したデジタル咬合チェックを行い、どの歯に過剰な力が集中しているかを客観的なデータで把握します

従来の咬合紙だけでは確認しにくい細かな咬合接触点のバランスも評価できるため、より精密な診断と治療計画の立案が可能です。

ナイトガードとボツリヌス治療の組み合わせ

歯ぎしり・食いしばりの治療はナイトガード(スプリント)から始めますが、これだけでは改善が不十分なケースや食いしばりの力が非常に強いケースには、ボツリヌス治療(咬筋へのボツリヌストキシン注入)を組み合わせます。

ナイトガードは歯や顎への物理的な負担を軽減し、ボツリヌス治療は食いしばりの筋肉の力そのものを穏やかにすることが期待できます。

この組み合わせが相乗効果をもたらし、より高い改善効果につながります。

歯ぎしり・食いしばりとはどのような状態か

歯ぎしりとは睡眠中などに上下の歯をこすり合わせる行為で、ブラキシズムの一種です。横向きの力(水平的な力)が歯にかかるため、歯の表面が徐々にすり減り(咬耗)、知覚過敏や歯の高さの低下につながります。

食いしばりとは上下の歯を強く噛みしめる行為で、縦方向の力(垂直的な力)が加わります。自覚なく行っていることがほとんどで、特にストレスが多い時期・集中しているとき・睡眠中に無意識に行われます。

どちらも顎関節や歯周組織に過度な負担をかけるため、放置すると様々な口腔内の問題や全身への影響につながります。「自分は歯ぎしりをしていない」と思っている方の中にも、マイクロスコープで歯を確認するとすでに摩耗が進んでいるケースが少なくありません

症状と全身への影響

歯への影響

歯ぎしりや食いしばりを繰り返すことで、歯の表面(エナメル質)がすり減って歯が短くなります(咬耗)。

象牙質が露出することで知覚過敏が生じやすくなり、冷たいものや甘いものに対して鋭い痛みを感じるようになることがあります。

強い力が繰り返し加わることで歯のクラック(ひびわれ)が生じ、最悪の場合は歯が割れる(破折)こともあります。

詰め物や被せ物が繰り返し外れたり割れたりするのも、過度な咬合力のサインです。

顎・筋肉への影響

食いしばりが続くと、咬筋(エラの部分)・側頭筋(こめかみ周辺)などの咀嚼筋が慢性的に緊張します。

筋肉が肥大して顔が大きく見えることもあります。

顎関節への過度な負担が蓄積すると、顎関節症(口を開けると痛い・カクカク音がする・開口制限)へと発展するリスクがあります。

顎関節症

全身への影響

咀嚼筋の緊張は頭部・頸部・肩部の筋肉とも連動しており、頭痛・肩こり・首の張りの原因になることがあります。睡眠中の歯ぎしりは睡眠の質を低下させ、朝起きた時の疲労感や倦怠感につながることもあります。

診断・検査の詳細

初診では問診から始め、以下の内容を確認します。

  • いつから・どのような状況で症状が出るか・骨隆起や圧痕の有無・睡眠状態などを確認します。
  • 視診では骨隆起・歯の摩耗状態・舌・頬粘膜の圧痕を確認します。
  • 触診では咬筋・側頭筋の圧痛・筋肉の緊張度を評価します。
  • iTero Luminaによるデジタル咬合チェックで噛み合わせのバランスを確認します。
  • 必要に応じてレントゲンで骨の状態も把握します。

これらの情報を統合して、歯ぎしり・食いしばりの程度と影響の大きさを評価し、最適な治療方針をご提案します。

セルフチェックリスト

次の項目に当てはまる場合、歯ぎしり・食いしばりの可能性があります。

  • 朝起きると顎が疲れている・だるい
  • 歯がすり減ってきたと感じる・歯が短くなった気がする
  • 知覚過敏がある・冷たいものがしみる
  • 顎の骨のこぶ(骨隆起)がある
  • 詰め物や被せ物が繰り返し外れる・割れる
  • 顎が痛い・開口時に痛みがある
  • 頭痛・肩こりが慢性的に続いている
  • 家族から歯ぎしりを指摘されたことがある

一つでも当てはまる場合は、早めに受診されることをお勧めします

治療方法と費用

ナイトガード(スプリント)療法

スプリントは歯の噛み合わせ面を覆う透明なマウスピース型の装置で、主に就寝時に装着します。

スプリントを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる歯や顎への物理的な衝撃を吸収・分散し、歯の摩耗や顎関節への負担を軽減します

保険適用のスプリントは約5,000円、自費は11,000円(税込)です。

スプリントの耐用年数は約3ヶ月〜半年で、摩耗したら交換が必要です。1〜3ヶ月ごとのメンテナンスで状態を確認しながら継続します。

ボツリヌス治療(咬筋への注入)

スプリントで改善が不十分なケースや、食いしばりの力が非常に強いケースには、咬筋(エラの部分の筋肉)へのボツリヌストキシン注入を検討します。

ボツリヌストキシンにより咬筋の収縮力が穏やかになり、顎への過剰な負担が軽減されます。

効果は3〜6ヶ月持続し、徐々に弱まります。

初回45,000円・2回目以降40,000円(税込)です。

ボツリヌス治療

咬合調整との組み合わせ

噛み合わせのバランスが崩れていることが歯ぎしり・食いしばりの誘発要因になっているケースでは、咬合調整(高い部分の削合)を組み合わせることが有効です。

かみ合わせ

治療内容 費用(税込)目安
ナイトガード(保険) 約¥5,000
ナイトガード(自費) ¥11,000
調整料 ¥1,000以下/回
ボツリヌス治療(初回) ¥45,000
ボツリヌス治療(2回目以降) ¥40,000
咬合調整 ¥5,000〜

料金案内

よくある質問

歯ぎしりは治りますか?

根本的な「完治」は難しいとされていますが、ナイトガードやボツリヌス治療で歯や顎への影響を大幅に軽減することができます。ストレスの管理・生活習慣の改善・定期的なメンテナンスで長期的にコントロールしていくことが大切です。

ナイトガードはどのくらいで効果が出ますか?

装着開始から1〜2ヶ月で、朝起きた時の顎のだるさや疲労感が軽減する方が多くいらっしゃいます。顎関節症の症状がある場合は改善に3〜6ヶ月程度かかることもあります。

子どもでも歯ぎしりをしますか?

お子様でも歯ぎしりをすることがあります。特に乳歯から永久歯への生え替わりの時期に多く見られますが、多くの場合は成長とともに自然に落ち着いていきます。ただし症状が強い場合や永久歯に影響が出ている場合はご相談ください。

市販のマウスピースでも大丈夫ですか?

市販のマウスピースは噛み合わせの調整が行われていないため、使用によって噛み合わせが変わり、顎関節の症状を悪化させる可能性があります。歯科医院で正確に製作・調整されたスプリントの使用を強くお勧めします。

骨隆起があると入れ歯が作れないですか?

骨隆起の大きさや位置によっては入れ歯の製作に支障をきたす場合があります。その場合は骨隆起除去処置を検討します。

口腔外科

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